Mr.HOBO
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〈YANASE〉ってまだあるんですか?
 メルセデスのワゴンを見に行ったんですよ、ヤナセに。
パーツ担当のスタッフが昔からの知り合いなのでたまに行くんです。
最近ヤナセに電話したことがあるかたはおわかりでしょうが、
「メルセデス•ベンツのヤナセでございます!」みたいなことを
電話受付の女性は言いますよ。へ~、メルセデス•ベンツのヤナセね~?
たいしたもんだ。
 ぼくらワーゲンのオーナーさんたちは、ほら、よく、〈ヤナセもの〉
とかいいましてね、ディーラーものであることにステータスみたいな
ものを感じたり。でもYANASEはあくまでも昔ワーゲンを販売していた
時期があるというぐらいのディーラー。それ以外はぼくらになにも、
かつての夢を語ることのできる整備士もおらず、


 E350アヴァンギャルドに腰かけて、ぼくは、
「いいじゃん!」
などとと営業マンに思ってもいないリップを滑らせまして、
「これ、いくらするん?」
などと軽く質問するHOBO、営業マンは精一杯の笑みをうかべ、
「1000万ちょっとでしょうか、、」
みたいな、ぼくは余裕の顔で、
「へえ~、安いじゃん!」
みたいな。


 そんな会話の途中、そうだなあ、75歳ぐらいの老夫婦が正面から
入ってきましてね、奥様は白髪の老婆ですよ、ふたりともジーンズを
はいてまして、お洒落な感じ。
「あの~、すみません、以前ここで車を買ったんですが、今回車検を
ここでとりたいと思いまして」
と、老人。
若い営業マンは、
「お車はなんでしょう?」
老夫婦は嬉しそうに、
「カブトですよ!ワーゲン!」
営業マンは、
「ああ、ワ、ワーゲン?ですかあ、、、」
あきらかに困惑顔。
「じつは今はもうご覧のとおりベンツを販売する会社でして、
ワーゲンをいじれる整備士も、パーツももうありませんのでねえ、
車検をとるだけならできないこともないですが、最低25万、
その他パーツ代や工賃などで4、50万円はかかると思います、
で、お車の年式は?」
みたいな、
老夫婦は、
「昭和35年車だったかなあ」
「えっ!それは無理ですわ!無理無理!」
と若い営業マンは笑いながら応えるんですよ。
老夫婦は肩を落として、
「そうですかあ、、、」


 〈YANASE〉ってまだあるんですか?
みんなそう思ってますよ。あの頃のヤナセはどこに行った、って。
ヤナセにまかせておけば安心みたいな、それこそあのヤナセですよ。
いまは全部コンピュータの時代。なんかテスターみたいなものを
あてて故障しているところを見つけ、その部品を取り替えるのが
整備士の仕事。キャブレターなんかいじれない。ヤナセで買ったワー
ゲンの車検をとりたいと言ったらイヤな顔をされ、うちはベンツ
を売る会社ですなんてざけたことを言いやがる。要するに愛情がないん
ですよ、車に。そして会社に。
 まあ、こんなブログでぼくなんかが語っても痛くもかゆくも
ないんでしょうがね、終わってますよYANASE。

 
 まだ〈YANASE〉ってあるんですか?


HOBO
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